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ホーム > テルアビブの意外な世界遺産
テルアビブは中心部でも一般の住宅が多いので、観光中でも多くのアパートメントなどの住宅を目にすることと思う。
イスラエルで世界遺産といえば、ほとんどの人が古代遺跡などを連想すると思うが、歴史的にはたいしたことのない新しい都市テルアビブも「テルアビブの白い都市」という名目で街自体が世界遺産登録をされている(2003年登録。英名「White City of Tel Aviv –- the Modern Movement」)。
1920年代から1950年代にかけて建設された白を基調として建設されたバウハウス様式の建造物がいまだに4000軒以上現存し、かつ、一都市に集中されている事が世界でも類を見ないことだという。
確かにテルアビブを歩いていると新旧の住居建造物が入り乱れているが、全体として統一感がある。
外観的にはよく言えば「無駄がなく洗練された都会的な住宅」。悪く言えば「個性がなく味気ない」といったかんじ。
しかし、1933年以降ナチス・ドイツの影響でバウハウスで学んだユダヤ人建築家がほとんど砂漠のテルアビブにやってきて、「過去に世界中にどこにもないようなモダンな街を創りあげた」という歴史を考えるとまた見方も違ってくる。
実際のところ、特徴であるバルコニーや屋上のスペースを利用して、ワインなどを持ち寄りちょっとしたホームパーティーをするのがテルアビブ人のライフスタイル。
今でも当時の思想が引き継がれている。
Photos by runneralan2004 http://www.flickr.com/photos/runneralan/