イスタンブール市内の交通

イスタンブールではスルタンアフメット地区だけなら徒歩で観光可能ですが、荷物のある時、時間を有効に使いたいときや、イスタンブール全体を観光したいときには市内交通網を利用してみましょう。
チケットはコイン型の切符ジェトン、カード型回数券、チャージ可能なイスタンブールカードの3種類があり、交通機関によりいずれも利用できるものもあれば、2種類しか利用できないものなどがあります。

(写真はジェトン販売機のジェトン・マティック。)
photo by t-mizo

メトロ Metro(地下鉄)

■M1線:空港とアクサライを結ぶ、地下浅くを走る線。空港からスルタンアフメットへ向かう際(ゼイティンブルヌで要乗換)や、長距離バスターミナルのオトガルを利用する際などに便利。

■M2線
新市街のシシハーネから、タクシムを通って北の郊外へ向かう路線。

■M3線
北西部に位置する新路線で、キヤズルからメトロケントまたはオリンピヤトを結ぶ路線。

■M4線
アジアサイド唯一のメトロ路線で、カドゥキョイとカルタルを結ぶ。

★メトロ乗車の際使用可能なチケット★
回数券・ジェトン・イスタンブールカード

トラムヴァイ Tramvay(路面電車)

■T1線:旅行者に嬉しい、旧市街を横断して新市街までつながる観光路線。旧市街ではスルタンアフメットやギュルハーネ(トプカプ宮殿最寄駅)、フェリー・クルーズ発着地エミノニュを通り、ガラタ橋を渡って新市街へ。

■T4線:観光客にはあまり利用されない、市民の足として活躍している路線。トプカプから北の郊外へと向かう。

★トラムヴァイ乗車の際使用可能なチケット★
回数券・ジェトン・イスタンブールカード

photo by Farhan Chawla

ノスタルジック・トラムヴァイ Nostaljik Tramvay(旧式路面電車)

旧型のトラムヴァイを利用したもの。1、2両編成で可愛らしい車体。情緒があって旅行の記念にもなります。

■T3線:アジアサイドのカドゥキョイ周辺を運行する環状線。一周回っても30分ほど。

■T5線:新市街の目抜き通りであるイスティクラール通りをテュネル~タクシムにかけて走っています。

★ノスタルジック・トラムヴァイ乗車の際使用可能なチケット★
回数券・ジェトン・イスタンブールカード
photo by Dzhingarova

テュネル Tünel(旧式地下ケーブルカー)

新市街のガラタ橋エリアのカラキョイ駅と、テュネル駅を結んでいます。乗車時間は約3分。世界最短の地下鉄と呼ばれています。

★テュネル乗車の際使用可能なチケット★
回数券・イスタンブールカード
photo by Augapfel

フニキュレル Füniküler(地下ケーブルカー)

新市街、タクシムと、フェリー乗り場のあるカバタシュを結ぶ、新型の地価ケーブルカー。こちらも区間距離は短く、所要時間は2分ほど。

★フニキュレル乗車の際使用可能なチケット★
回数券・ジェトン・イスタンブールカード
photo by calflier001

バンリヨ Banliyo(郊外列車)

主に地元の人の足として使われる郊外列車で、旧市街側とアジアサイドで運行しています。

■B1線:旧市街側のスィルケジから南下して海岸線に沿うように西へ向かう路線。

■B2線:アジアサイドのハイダルパシャから南東の郊外へ向かう路線。

★バンリヨ乗車の際使用可能なチケット★
回数券・ジェトン・イスタンブールカード

オトビュス Otobüs(市バス)

市内に複雑に張り巡らされている市バス。主要ターミナルは旧市街側ではエミノニュ、新市街ではタクシム。市営と民営の2種類が運行していますが、乗り方にとくに違いはありません。現金払いができないので乗車前に下記のチケットを入手しておきましょう。
ちなみに大きな荷物がなければ96Tで空港からタクシムまで行けて便利。

★オトビュス乗車の際使用可能なチケット★
回数券・イスタンブールカード
photo by FaceMePLS

メトロビュス Metrobüs(専用道路運行バス)

専用道路を運行するバス。旧市街~新市街~アジアサイドを繋いでいます。旧市街や新市街では中心地ではなく大回りをしているため観光にはあまり使えませんが、空港からアジアサイドに行くには便利。

★メトロビュス乗車の際使用可能なチケット★
回数券・イスタンブールカード
photo by adrimcm

ドルムシュ Dolmuş(乗り合い車)

「満杯の」という意味のドルムシュ。その名の通り、乗客が一杯になり次第出発するという、市民の足でもある乗り合い小型バス。フロントガラスに行き先が表示されているほか、運転手も行き先を叫んで人を集めています。中心地ではすぐに満席になるのでそれほど出発を待たされることもありません。
また、ドルムシュのいいところは、停車禁止ゾーンでなければ、途中で好きな場所で降車できるというところ。

★乗車後、運転手へ現金払い★

フェリー

現在、旧市街とアジアサイドを直接結ぶ交通手段は海上交通のみ。メトロやトラムヴァイと同様に気軽に利用できます。
旧市街の主な乗り場はエミノニュ。新市街ではベシクタシュやカバタシュ、アジアサイドではカドゥキョイなど。いずれの航路もおよそ15~30分間隔で運行しています。

photo by henribergius

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