ホーム > パリの楽しみ方一覧へ > 【ヴェルサイユ】 歴史の町ヴェルサイユで過ごす一日コース
エリア:ヴェルサイユ宮殿
世界遺産ベルサイユ宮殿の所在地として世界的に有名なヴェルサイユの町は、パリの 南西約20kmに位置し、フランスの歴史上大変重要な町です。
ルイ13世から16世までの歴代王が暮らした町、またフランス革命勃発の地でもあります。
現在では、年間を通して世界中から1千万人以上が訪れる、フランスを代表する観光地のひとつです。
パリからのアクセス方法は下記の4つがあります。
①St-Lazare駅からSNCF利用、Versailles Rive Droite駅下車
②Montparnasse駅からSNCF利用、Versailles Chantiers駅下車
③RER C5線利用、Versailles - Château - Rive-Gauche駅下車
④ パリ地下鉄9号線終点 Pont de Sèvres駅前からバス利用 宮殿前下車
①から④の順に、宮殿までの距離が短くなります。
今回は、宮殿からやや離れたVersailles Rive Droiteの駅から、ヴェルサイユ観光をスタートしたいと思います。
Rive Droite(リーヴ・ドロワット)駅で電車を降り、駅を背中に左手の方向へ進みます。
大きな交差点を過ぎると、しだいに人々の集まるマルシェ(市場)が見えてきます。
この市場のすぐ近くにルイ14世が作らせたノートル・ダム教会があり、そこからこの界隈はノートル・ダム地区と呼ばれています。ヴェルサイユで一番活気のある地区です。
マルシェは十字路に展開されています。もちろんマルシェ開催中一般車は通行止めとなりますのでご安心を。
この十字路を大きく囲む石造りの建物は珍しい屋内マルシェです。ルイ15世の時代に完成した歴史のある建物です。
食品のお店がやはり面白いです。フランスでしか味わえないチーズやハムを味見してみたり、自家製ジャムのお店でお土産を調達したり。寒い日にはホットチョコレートやホットワインで温まるのも良いですね!
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屋内マルシェ開催日
火曜から土曜 7:00 - 19:30 / 日曜 7:00 - 14:00
屋外マルシェ開催日
火曜、金曜、日曜 7:30 - 14:00(主に食品の販売)
水曜、木曜、土曜 11:00 - 19:00(食品以外、衣服や雑貨の販売)
ヴェルサイユ宮殿は、太陽王と呼ばれるルイ14世によって建造された、ヨーロッパ最大級の城であり、1590年頃から盛んになた建築様式、バロック建築の代表作です。
豪華な宮殿に、広大な庭園は世界中の人々を魅了し続けています。年間の観光客数は1千万人以上です。
宮殿のオープンは朝9:00。宮殿を正面に左手の建物でチケットを購入します。
チケット売り場はかなり混雑しますので、公式ホームページ、旅行代理店などで事前に購入しておくことをお勧めします。
チケット購入後、ガラス張りの入り口から入場します。入り口では手荷物検査があります。かばんの中をチェックされますので、そのつもりで準備しておきましょう。
チケットを渡すと、オーディオガイドを渡されます。日本語のガイドを頼みましょう。
数ある美しい展示場の中から、とくにお勧めの三箇所をご紹介します。
ルイ16世とマリー・アントワネットが式を挙げた場所。ここで毎朝礼拝が行われていました。天井には、蘇生の輝きを表す神の絵が描かれています。
ヴェルサイユ宮殿でもっとも豪華な部屋。
幅10m、奥行75m、高さ12mという広間の進行方向右側の壁一面には17の巨大な窓が作られ、そこから入ってくる太陽の光を反対側の壁にはめこまれた17 の鏡が受けています。
綿密に計算された設計です。
当時この部屋の家具は全て銀製だったと言われています。太陽王ルイ14世の名にふさわしい部屋です。
もともとは、ルイ14世が、妃 のマリー・テレーズのためにつくった部屋。
このマリー・レレーズ妃から3代の王妃が利用した寝室です。
最後の王妃となったのがマリー・アントワネット。
ここで19人の王子が産まれました。
[開館時間]
ベルサイユ宮殿 9:00 - 18:30
トリアノン宮殿 12:00 - 18:30
ドメーヌ・マリー・アントワネット 12:00 - 18:30
*11月から3月までのオフシーズンは、全館17:30まで
庭園 8:00 - 20:30
公園 7:00 - 19:00 / 歩道 7:00 - 20:30
*11月から3月までのオフシーズンは、庭園、公園とも18:00まで
[閉館日]
全館 毎週月曜日定休及び、1月1日(祝)、5月1日(祝)、12月25日(祝)
庭園/公園 無休
[料金]
1.パスポート
1日券 18ユーロ
2日券 25ユーロ
*全館入場可能、噴水ショー見学料込み。
*オーディオ・ガイド込み。
2.ヴェルサイユ宮殿入場券
一般 15ユーロ
*オーディオ・ガイド込み。
*国立博物館メンバー、ファミリー会員などの特別割引価格13ユーロ。
3.トリアノン宮殿/ドメーヌ・マリー・アントワネット
一般 10ユーロ
*国立博物館メンバー、ファミリー会員などの特別割引価格6ユーロ。
宮殿の建設よりも労力を費やしたと言われる、ルイ14世が威信をかけて作り上げた噴水庭園を散策しましょう。
総勢約36000人が建設に携わった広大な庭園は、今でも手入れが行き届き、美しく保たれています。
このルイ14世自慢の噴水には3つの意図がこめられています。そのひとつをご紹介します。
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「水なき地に水を引く!」
ヴェルサイユには近くに水を引く高地がありません。
ルイ14世は約10km離れたセーヌ川岸に巨大な揚水装置を設置し、堤防の上に水を上げさせました。その後水は、水道橋を通ってヴェルサイユの大きな貯水槽に貯められていました。
太陽王は、この壮大な仕組みを作り上げ、水なき地で常に水を噴き上げる噴水庭園を完成させたのです。
それは、ひとえに自然の流れさえも変える力があることを周囲に誇示するためでした。
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毎年6月から9月の週末に開催される大噴水ショーと花火は圧巻のスケールです。
庭園の散策が終わったら、一度正面入り口に戻りましょう。
朝通った、団体入り口近くの門をくぐり、レゼルヴォア通りを朝とは反対に進みます。
数百メートル行くと、お勧めのお店が見えてきます。
レゼルヴォア通りがパロワス通りに交わる交差点にある中華レストランです(地図②)。
一品からコース料理までオーダーできます。
お昼には、軽く海鮮焼きそば、ワンタンスープなどの一品料理がお勧めです。
スタッフは宮殿観光に来る外国人対応にも慣れており、メニューは英語、中国語もありますので難しくありません。
ゆっくりと中華のお食事はいかがでしょうか?
スープ、蒸し餃子など前菜 5.50~9.50ユーロ
北京ダックなど鴨料理 11.00~13.00ユーロ
海老の辛炒め、ホタテの塩炒めなど海鮮料理 11.00~16.00ユーロ
鶏肉のカレー風味、牛肉傷めなど肉料理 9.00~12.00ユーロ
チャーハン、焼きそばなどご飯もの 2.50-6.50ユーロ
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Canard d'or
所在地: 30 bis rue des Réservoirs 78000 Versailles
TEL:01 39 50 56 56
休業日:無休
営業時間:昼 12:00 - 14:30/夜19:00 - 22:30
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中華レストラン Canard d'orを出て、左側、先ほど通った交差点方向に約50m程進むとガラス張りの高級感溢れるブティックが現れます。(写真①)
このRenaissance(ルネッサンス)は、グッチ、プラダ、クロエなどの高級ブランドから、フォション、マリアージュ・フレールなどの食料品まで幅広い商品を取り揃えるブティックです。
売り場スタッフは全員日本人。
食料品を除いて176ユーロ以上のお買い物をすると、免税書類もその場で作成してもらえ、空港での手続きの仕方などを丁寧に説明してくれます。
パリのお店のほとんどが免税率12%ですが、同店は13%。
大きな買い物をするときにはこの1%がものを言うかも!?
そして、ベルサイユ宮殿のお土産も同店で購入できます!
宮殿のお土産コーナーは常に込み合っています。マリーアントワネットグッズなど、宮殿で販売するお土産の多くを取り扱っており、中には宮殿よりもお安くなっている品もあります。
宮殿では観光に専念し、Renaissanceで日本人スタッフとゆっくりとお買い物を楽しまれてはいかがでしょうか?探していたフランス土産が見つかるかもしれません!
お手洗い完備、飲料水のサービスあり。
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Renaissance
所在地:24 rue des réservoirs 78000 VERSAILLES
TEL: +33 (0)1 39 50 87 89 *日本語対応
定休日:月曜
営業時間: 8:30 - 17h30
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いかがでしょうか?
ヴェルサイユ宮殿のポイントを抑え、さらにベルサイユの町もご覧いただける、モデルコースのひとつです。
宮殿観光が物足りなかった...という方には、ブティック Renaissance斜め向かいのトリアノン宮殿入り口から、庭園に再入場することもできます。(この入り口は閉まっていることもありますので、ご注意下さい。)
朝とはまた違った顔をみせる、午後のヴェルサイユ市内を散策しながら岐路に着かれるのも良いですね。
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