ホーム > ヴェネツィアの楽しみ方一覧へ > ヴェネツィア派の画家
ヴェネツィア派の巨匠といえばティツィアーノ、ティントレット、ベッリーニなどはじめとする多数のアーティストが聖堂や宮殿を彩った。壮大なフレスコ画や絵画は圧巻するものばかり。それぞれの画家の異なったスタイルに注目して鑑賞するのも楽しい。歴代を追ってみるアートの変化が見えるだろう。
父のアトリエでデッサンなどを学ぶ。マンテーニャを義兄にもち、影響を受けながら自然画や主題の配置に専念する。
”キリストの復活”(Trasfigurazione di Cristo)1460年
コッレール博物館館
ベッリーニの弟子としてキャリアを積む。明るいパステル調でファンタジーや伝説を主題とした大作を描く。初期の大きな9枚のタヴォラに描かれた”聖オルソーラの生涯”が有名。
”ヴェネツィアの2人の貴婦人”(Due Dame Veneziane)1490年
コッレール博物館
ベッリーニの影響を受け、色彩豊かなすっきりとした構成で描く。適度な色合いで人物の心境や夢などを風景に反映した絵画が素晴しい。
”嵐”(La Tempesta)1506年
アカデミア美術館
初期ルネッサンスの巨匠画家。聖堂他柔らかな色彩と女性像のしなやかなラインを見事に表現したキャンバス画など多くの傑作を残した。
”聖母被昇天”(Vergine Assunta)1516年
サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会
ティツィアーノやヴェロネーゼに比べ、光の少ない厳格でエネルギッシュなタッチで描く。彼の残した大作はドゥカーレ宮の”大評儀室”などに描かれた”天国”(Paradiso)をはじめとするヴェネツィアでも新しいスタイルの画法を持ち込んだ。
”受胎告知”(Annunciazione)1583年
サンロッコ大信徒会館
ヴェローナで絵画を培い、ティツィアーノやティントレットのもとでキャリアをはじめる。宗教画や政治を主題に描いた初期ルネッサンス様式。
”ヴェネツィアの勝利”(Trionfo di Venezia)1582年
ドゥカーレ宮
明るい色彩で描かれた優雅な作品は、聖堂や宮殿などに多く残されている。彼の特有な画法のフレスコ画はまるでその世界に引き込まれるようだ。
”ゼフィロとフローラの勝利”(Trionfo di Zefiro e Flora)1735年
カ・レッツォーニコ(ヴェネツィア1700年代博物館)
ヴェネツィアの風景画家。美しく穏やかな街や運河の光景を柔らかいタッチで描いている。彼の絵画を通してヴェネツィアの歴史がうかがえる。
”リアルト橋と大運河”(Il canal Grande verso Rialto)1723年
カ・レッツォーニコ(ヴェネツィア1700年代博物館)
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