リオデジャネイロのセントロ歴史地区にあるカンデラリア教会には、多くの観光客が集まる人気の観光スポットです。カンデラリア教会の起源については詳しく記録されていませんが、17世紀初頭にカンデラリア号という船が嵐のため難破し、リオデジャネイロに辿りついた生き延びたスペイン人によって小さなチャペルが建設されました。1609年頃と言われていて、カナリア諸島の守護聖人、聖母カンデラリアを祀っています。
何度も改築がなされ、現在の姿になったのは19世紀後半です。ファサードはバロック様式で、内装は1878年にバロック様式から新古典主義とネオ・ルネッサンス様式に変わっています。
内装のフレスコ画にも注目です。ブラジルの画家ジョアン・ゼフェリーノ・ダ・コスタと腕のいいアシスタントチームによって完成しました。天井ドームのフレスコ画には聖母マリアと彼女の美徳(「慎重さ」、「慈愛」、「信仰」、「希望」、「正義」、「節制」、「毅然とした姿勢」)が描かれています。
この教会には、リオデジャネイロの黒い歴史である「カンデラリア教会虐殺事件」が起きた場所でもあります。1993年7月、教会の援助を受けてストリートチルドレンに警察官のグループが発砲した事件です。射撃された60名程度の子供達のうち8名が死亡しました。ストリートチルドレンは観光客を狙った犯罪を繰り返し問題になっていましたがが、警官が起こした事件は世界にリオデジャネイロの暗黒な側面を映し出す結果になりました。二度と事件を起こさないよう、教会前には子ども達が息を引き取った場所が残されています。教会の裏側にはモニュメントも残されています。この虐殺事件の生き残りの1人が大人になり、2000年にバス174をハイジャック事件を起こしたのは有名な話です。ドキュメンタリー映画「バス174」の主人公です。
(写真:トリップアドバイザー提供)
内装のフレスコ画にも注目です。ブラジルの画家ジョアン・ゼフェリーノ・ダ・コスタと腕のいいアシスタントチームによって完成しました。天井ドームのフレスコ画には聖母マリアと彼女の美徳(「慎重さ」、「慈愛」、「信仰」、「希望」、「正義」、「節制」、「毅然とした姿勢」)が描かれています。
ほかには、カンデラリア号が難破し、聖母カンデラリアに祈りをささげながら九死に一生を得てリオデジャネイロにたどり着き、この教会の元となる小さなチャペルを建設する模様も描かれています。
(写真:トリップアドバイザー提供)
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