アリアガの家の建設は、リマの建設時代にさかのぼります。スペインのコンキスタドール、フランシスコ・ピサロが1535年にリマを建設しました。マドリード近くのセゴビア出身の指揮官であったヘロニモ・デ・アリアガに、ピサロは大変尊敬と信頼を置いていて、自身の住む現在の大統領府から1ブロック離れた場所に住まわせました。同年の1535年に大邸宅を建設しました。そして、現在に至るまで17世代によって受け継がれていて、現在も実際に彼の子孫が家を所有し住んでいます。同一家族によって住まわれている家としては南半球で最古で、アメリカ大陸でも最古と言われています。
地震や時代の変化によって修復や改装がなされましたが、リマの歴史と同じ500年間同じ場所に立っています。その歴史的価値は3つの側面があります。まず、リマで建てられた最初の家の1つであること。ペルーの征服者であり、リマの街を建設した中心人物の家であること。そして今日までその子孫によって住まれていることが挙げられます。これは、アメリカ大陸では特異な例です。
その一方、美術的価値も大変高いものです。内装は当時のままの雰囲気で、美しく詩的で刺激的な雰囲気を残しています。この家に足を踏み入れると、ペルーの植民地時代からの歴史を感じることが出来ます。家族専用の礼拝堂があり、これは1540年に建設されたものでリマで最も古いものです。アリアガの家は、1972年にはペルーの歴史文化遺産に指定されました。
見学には事前の予約が必要で、リマの専門旅行会社のツアーで申し込むか、直接アリアガの家にメールにて予約をすることが出来ます。また、値段は張りますが家の中にはレストランも入っていて、ランチやディナーが楽しめます。レストランへも予約が必要です。歴史的な家で、特別なひとときを過ごしてみてはいかがですか?
アリアガの家のお問い合わせ:
reservas@casadealiaga.com
(写真:トリップアドバイザー提供)
植民地時代の権力を持ったアリアガの家はまさに豪華な内装をしています。木造のアートワークやタイルなどはまさにその典型的な例です。現在まで引き継がれてきたその家で、ペルーの歴史を体感してみてください。
(写真:トリップアドバイザー提供)
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