カラル遺跡
Caral    
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エリア:リマ・郊外   ジャンル: 世界遺産   観光名所・旧跡

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  • 世界遺産   観光名所・旧跡

世界4大文明の常識を覆す!アメリカ大陸最古、世界遺産の遺跡

2009年、ユネスコによってカラル遺跡が世界遺産に登録されました。ペルー国内では11番目の世界遺産になります。カラル遺跡の知名度はそんな高くないかもしれませんが、世界の常識を覆す大変偉大な発見であることは間違いありません。
リマの北約200kmに位置するカラル遺跡の一部が最初に発見されたのは、1948年です。その時はそこまで重要視されなかったものの、1994年に本格的な調査が行われると、砂漠地帯から神殿建造物群、円形劇場、近隣の住居群の遺跡が発見されました。2001年にアメリカとペルーの合同調査団による調査で、南北アメリカ大陸で最古の古代文明都市(紀元前3000-1800年)であることが確認されました。そこで発見されたシクラと呼ばれるイグサの袋の炭素年代測定をしたところ、最大紀元前2627年(4600年前)の物であることが
判明しました。これは、メソポタミア、エジプト文明に続く世界でも3番目に古い文化ということになります。
66ヘクタールの広大な遺跡は、広場や住居群を備えていて、ピラミッド(神殿)や、インカ帝国で使われた情報記録システムであるキープの跡とみられる結び目のある繊維も発見されていて、その起源がインカ以前よりはるか昔にさかのぼる証拠として期待されています。
カラル遺跡では、武器や戦いを想定した胸壁、あるいは戦いで損壊したと思われる人骨といった争いの痕跡は一切見つかっていません。その一方で、祭礼の中心地と推測されている円形広場跡などからは、コンドルやペリカンの骨でできたユーモラスな人の顔が描かれた32本の笛や、鹿やリャマの骨でできた37個のコルネットも発見されています。これは、カラルが交易と娯楽によって栄えた穏やかな社会であったことを示唆しています。また、骨のビーズの首飾りをつけて埋葬された嬰児も発見されている。さらに、薬物の使用の痕跡も発見されていて、媚薬の可能性が指摘されています。コカも発見されており、カラルが組織的なコカの流通拠点として伸長した可能性を示しているのではないかと推測する研究者もいます。

(写真:トリップアドバイザー提供)

ピラミッド

一番大きなピラミッドは大神殿であったと考えられ、高さは18mあり、サッカーグラウンドが約4面の大きさです。ピラミッドの前にある円形広場からは、生贄と思われる若い男性の骨や、塩の塊などが発見されています。
約20近くのピラミッドがあり、現在も修復作業と発掘が続けられています。

(写真:トリップアドバイザー提供)

円形広場

大ピラミッドの前にある広大な円形広場では、発掘された動物の骨で出来た笛などが見つかっていることから、音楽の演奏がされていたと考えられています。一般人は神殿内(ピラミッド)には入れなかったものの、この広場までは入ることが許され、儀式や音楽演奏に参加したそうです。

(写真:トリップアドバイザー提供)




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エリア
リマ・郊外
住所
Caral, Peru
marker 目的地
リマから北へ約200キロ地点