紀元前13世紀から既にドーリア人の侵入を防ぐための城塞の役割を果たしていたというアクロポリス。紀元前8世紀にはアテナをはじめとする神々を祀る聖域としての役割を帯びるようになりました。アテネの、ひいてはギリシャのシンボルとして頻繁に登場するパルテノン神殿はこの丘の上にあり、17世紀のヴェネツィア軍の攻撃により破壊されてしまったその姿を取り戻すため、現在も修復作業が続いています。
アクロポリス
Acropolis
■電話: (210)3210219
■時間:8:00-17:00
■休日:なし
■料金:€12(アクロポリス遺跡、ディオニソス劇場、ゼウス神殿、ローマン・アゴラ、古代アゴラ、ケラミコス遺跡、アドリアノスの図書館共通チケット)
白く美しい大理石で作られた、優美な神殿。「パルテノン」の名はギリシャ語で処女を意味しています。完成当時は、神殿内に巨大なアテナ像が祀られていたと言われます。遠くから観ると直線的な構造に見えますが、柱は中央部分が膨らみを帯びており、また神殿内の床は中央が高くなっています。屋根を支える列柱はわずかに内側に傾き、バランスをとっています。古代の建築士の緻密な計算と美的感覚が生み出した傑作。
アクロポリスの丘のうち、北側に建つ神殿。特徴的なのが、6人の少女の姿をした列柱。南側に見られるこの列柱はカリアティデスと呼ばれ、オリジナルのうち5体をアクロポリス美術館で観ることができます。アテナとポセイドン、エレクテウス王に捧げられた神殿とされています。
photo by dorena-wm
アクロポリスの門として機能していたプロピレア。堂々とした風貌は、聖なる丘の門としてふさわしい。ドーリア式の柱の並ぶ中央通路の両脇には、イオニア式の北翼、南翼があります。この門をくぐった先に、パルテノン神殿やエレクティオンが待ち受けています。
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