ベトヒャー通りの歴史は中世にまで遡ります。当時このは、港とマルクト広場を結ぶ重要な通りでした。が、19世紀半ばに入ると港は別の場所に移動してしまい、この道の重要性は失われて行きました。1902年に、コーヒー商人ルードヴィッヒ・ロゼリウスがベトヒャー通り6番地に家(後のコーヒー会社、現在のルードヴィッヒ・ロゼリウス博物館)を購入した事をきっかけにこの通りが再び息を吹き返し、その独得で魅力的な建築様式によりこの道は現在のように観光客が集まるようになりました。ベトヒャー通りには美術間、ギャラリー、映画館、カジノ、商店、お土産屋さん等が軒を連ね、ブレーメンの主要な文化として、観光地として常に賑わっています。
※写真:トリップアドバイザー提供
■場所:ドイツ連邦共和国、自由ハンザ都市ブレーメン州、ブレーメン市
■開場時間:道は24時間通れるがお店等のオープン時間はそれぞれ異なる。
■入場料:美術間、映画館等により異なる
■URL:http://www.boettcherstrasse.de
ベトヒャー通り入り口には、一度は廃れたこの通りをコーヒー貿易により活発化させたコーヒー商人ロゼリウスの巨万の富の力を誇示するかのような黄金のレリーフ彫刻が飾られています。
マイセンの陶磁器で作られた30の鐘によるこのカリヨンは1934年に設置されました。カリヨンの鐘は外側は青色、内側は黄金色です。このカリヨンのある家とロゼリウスの家の間の石造の建物には、歴史的な著名人の絵が彫られた10のパネルがあり、カリヨンの音と同時に絵が回転する仕組みになっています。このパネルにはロゼリウスの先駆的な開拓精神への願いが込められています。ちなみに仕掛け時計の時計自体もマイセンの陶磁器で作られています。
カリヨンの演奏時間
1月1日−3月31日:12:00、15:00、18:00
4月1日−12月31日:12:00〜18:00の間に毎時間
カール・フォン・ヴァイエとロゼリウスが建てたベトヒャー通り最後の建築物(1931年)がこのロビンソン・クルーソー・ハウスです。地上会のホールは1944年のこの家の閉鎖まで「ブレーメンクラブ」の集会会場として使用されてきました。階段にはロビンソン・クルーソーの物語が描かれた6枚の木製パネルが飾られています。この絵にはロゼリウスの開拓精神が込められています。今日このホールは企画展ギャラリーとして、その他の部屋は会社のオフィスやアパートとして使用されています。
近隣情報