ガウディに並ぶ、モデルニスモ建築家のルイス・ドメネク・イ・モンタネールがデザインしたのがこのサン・パウ病院。同じく彼が設計したカタルーニャ音楽堂と並んで、サン・パウ病院も世界遺産に登録されています。現在は大規模な修復工事が行われていますが、およそ15万㎡という広大な土地に、23個もの病棟が並んでいます。山の上側に、こちらは近代的な建物のサン・パウ病院が現在も稼働しています。
1930年に完成するまで30年もの歳月を費やし、ドメネク・イ・モンタネールはここにモデルニスモ建築の「小さな町」を作りました。ふさぎ込みがちな患者に精神的なストレスを与えないため、30m間隔で病棟が建てられ空間的にゆとりをもたせ、さらにそこには緑が植えられ、太陽の光がたっぷりと射しこみます。さらに黄色やピンクを多く建築に用いることで、患者を元気づけようとしていました。さらに、敷地内には教会も設けられ、患者の精神を支える役割を果たしていました。
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