アダムスピークはスリランカ中央部のサバラガムワ州にうあり、ラトゥナプラ北方にそびえる山です。スリー・パーダやサマナラ・カンダとも呼ばれています。
アダムスピークは諸宗教を越えて人々の信仰を集めている山岳信仰の山で、特に、3月の満月の日は山麓から山頂まで数珠つなぎになるほどの巡礼が参拝に訪れています。マルコ・ポーロの『東方見聞録』やイブン・バットゥータの『三大陸周遊記』にも記録されている仏教徒のみならずヒンドゥー教徒、キリスト教徒、イスラム教徒にとってとても重要な聖地とされています。山頂には神祠と寺院が祀られ、北側のマスケリヤや南側のラトゥナプラから数時間をかけて登山します。
山麓のラトゥナプラには、マハー・サマン・デーワーレがあり、山頂のサマン神を祀り、毎年10月頃に大祭があります。階段には中世以来の寄進者の名前が刻まれていて、信仰の深さを表しています。頂上までの巡礼道はよく整備されていて、照明灯が連なる道の両側には仮眠所や土産物などが並び初心者でも登りやすい山です。
※写真:トリップアドバイザー提供
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