ソカロの東側に位置する国立宮殿は、現在大統領の国務室、連邦財務省などが置かれる政府機関です。
16世紀の初頭にアステカの皇帝モクテスマ2世が、宮殿として建設を命令し完成したものです。スペイン人コンキスタドール、エルナン・コルテスがメキシコシティにやってきて、1521年にアステカの宮殿を破壊し、3つの中庭が付いた要塞として再建しました。そしてメキシコ独立以来、連邦政府の各機関がオフィスとして使うようになりました。
この国立宮殿には入場することも出来ます。アーチが美しい中庭や噴水はスペイン・コロニア建築の良い例であり、さらに壁にはディエゴ・リベラによって描かれた絵を鑑賞することが出来ます。アステカ建国から20世紀初めまでの歴史を描いた「メキシコの歴史」は必見です。
そしてもしメキシコ独立記念日である9月15日にメキシコシティにいらしたら、ぜひソカロ広場へ行きましょう。国立宮殿から大統領が出てきて"Viva Mexico"と叫びます。その光景を見ようとソカロ広場は多くの人が集まり、お祭り騒ぎになります。そして国立宮殿上部にある「ドローレスの鐘」を大統領が鳴らします。この鐘は神父イダルゴが、1810年の独立戦争が始まる際にドローレス・イダルゴの町に鳴り響かせた鐘です。メキシコの独立の象徴とも言える鐘、そして大統領の叫びに注目しましょう。
(写真:トリップアドバイザー提供)
アステカ時代から独立革命以降までのメキシコの歴史を9枚の壁画で表しています。文字がも読めない民衆のためにもわかるよう、絵によってメキシコ人のアイデンティティを主張したのがメキシコの壁画運動です。その大きな役割を果たしたのがこのディエゴ・リベラです。1929-35年に渡って描かれたものが飾られています。正面階段のものはその中でも大作です。
(写真:トリップアドバイザー提供)
メキシコ独立記念日である9月15日に鳴らされる鐘です。
(写真:トリップアドバイザー提供)
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