1712年に建てられたバロック様式の旧大学校舎の裏手の小路にある学生を罰した牢屋。かつてのハイデルベルクは、大学法治という珍しい自治が行われていたために警察は一切介入出来ませんでした。そこで大学当局自らが悪事を働かせた学生たちを捉え、監修する牢屋を作ったのです。実際に使用されていたのは1712-1914年、記録によると3日間から3週間程度の収容でした。投獄生活中でも受講は奨励され、講義が終わると牢屋に戻るという生活を送ったという非常に生ぬるい処罰だったようです。しかも学生はむしろこの獄中生活を「名誉」としていたようで、この学生牢を「王座の間」「グランドホテル」などと呼んでいました。また学生牢の壁じゅうには収容された学生達の落書きが残っています。現在は博物館として一般公開されています。
※写真:トリップアドバイザー提供
■場所:ドイツ連邦共和国、バーデン=ヴュルテンベルク州、ハイデルベルク市
■開館時間:4月−10月:毎日10:00~18:00 、11月−3月:月−土10:00~16:00
■休日:11月−3月日
■入館料:大人€3、学生・小人€2.5
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