シングリッシュとは

■シングリッシュ(Singapore-Englishシンガポール・イングリッシュ、略してシングリッシュ)とはシンガポールの現地の人々が使う、英語をベースにした、特徴あるアクセントの英語のことです。
異なる民族の共通言語である英語を簡潔に、短く、簡単な単語で、時に他言語を織り交ぜながら、独特のリズム(イントネーション)で話され、旅行者の皆さんには聞き取れず一瞬??、になるかもしれませんが、文法などの規則は忘れて簡単な英語の言い回し、と認識していればきっと聞いていて楽しくなるはずです。

シングリッシュの特徴

■シングリッシュにはいくつか特徴があります。

・文の語尾に強調を表す「La」や「Leh」(日本語の~だよ、~じゃん、のようなもの)をつける。
ok la! , no la!疑問文には「Meh」をつける。Ok Meh?オッケー・マ?のように。
・英文法は気にせず、主語の省略、時制の変化なしdid you finish your homework? がdone your homework?に短くなり、yes, I did がDone already やnot yetという短い返事になる。

・発音が短い、特に最後の子音は発音しない
carparkカーパークはカツパック、orchardオーチャードはオーチャッツ

・同じ単語を繰り返し言い、強調を意味する
come come ! can can ! buy buy!
・Ok or Not? どっち?とせっかちに聞き、付加疑問文(~でしょ?)もdon't you? is is ?など文に沿って主語と動詞を使うことなく、一言、right?だけで、でしょ?と表現してしまう。
you know, right?(知ってるでしょ?) you go or not?(行くの?行かないの?)

・Canがどんな動詞の代わりにもなり、yesの返事にもなる。
discount can ? まけてくれる?
can ! いいよ、cannot la(キャノッラ、と発音)無理だよ。
Orchard road, can ?(オーチャード・ロードに行きますか?) Can (行くよ)



こんな単語もありますよ

英語以外の単語を組み合わせたり、新しい言葉もできています!
■aiyah!,aiyo-!
「アイヤー!アイヨー」 は「おやまぁ」や「あらまぁ」といった意味で、感情豊かに表現します。
■alamak!
「アラマッ!」は、日本語の「あらまぁ!」という意味そのままで、マレー語がルーツのシングリッシュの表現の一つです。
■Q here
ここに順番に並んでください、というお店の外にある順番待ちの列のこと。Qはqueue列を作る、の省略であり、大文字1つで表してしまう。
■Kopiコピ
フードコートやカヤトーストのお店などローカルのコーヒーショップで表示されているコーヒーの意味です。このkopiを注文すると砂糖、ミルクの入った甘いコーヒーが出ています。ミルクなし、砂糖なし、などは別の表現になりますのでご紹介します。旅行中にメニューで見かけると思いますよ!
kopi    砂糖あり、ミルクありのコーヒー
kopi o   砂糖あり、ミルク無しのコーヒー
「o」は福建語で「黒」を意味し、つまり
「ミルクなしの黒いコーヒー」になります。
kopi c  砂糖あり、コンデンスミルク入りのコーヒー
kopi o kosong  砂糖なし、ミルク無しの珈琲
kosongはマレー語でゼロを意味し、砂糖なし、ミルクなしになります。


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