エリア:フィレンツェ:大聖堂 観光スポットジャンル: 世界遺産 教会・聖堂
観光の特徴: 必見! 歴史・文化 カップル ファミリー マニア 子供連れ ひとり旅 シニア グループ1419年にブルネレスキによって再建されたメディチ家の聖堂。かつて正面はミケランジェロの設計した素晴しいファサードで飾る予定が実行されないまま、今現在の質素なままの姿で残されている。そのモデルはドゥオモ近くのミケランジェロの家(見物可)に展示されている。堂内の中央廊と翼廊が交差する祭壇前には、コジモ・イル・ヴェッキオとドナテッロの墓碑があり、隣接のメディチ家礼拝堂には一家の歴代の大公が葬られている。堂内は薄いグレーのモノトーンでエレガントなアーチが全体を構成している。フィリッポ・リッピの”受胎告知”やドナテッロの最後の作品、2つの説教壇に施されたレリーフ”キリストの復活”などの傑作は見もの。ブロンズィーノの巨大なフレスコ画”聖ロレンツオの苦痛”はやわらかな色彩の中にも迫力がある。聖堂左翼廊の先にはブルネレスキの旧聖具室があり、幾何学模様のクーポラの下にジョヴァンニ・メディチの棺が置かれている。また2階のミケランジェロ設計の素晴しいラウレンツィアーナ図書館も必見。
ブルネレスキが1422年~1428年にかけて建築した2つからなる部屋。ミケランジェロが1520年にメディチ礼拝堂内に新聖具室を建設してからここの部屋を古い(Vecchio)と呼ばれるようになった。2つの四角い部屋は大小に分かれており、小部屋には祭壇と上方に十字架が掛けられ、ブルーの天体をあらわしたモダンなクーポラがある。一方大部屋の中央には、ジョヴァンニ・ディ・アヴェラルド・デ・メディチの大理石の棺があり、後にその上にテーブルが取り付けられた。クーポラ下部にはドナテッロの、伝道者と聖ジョヴァンニの生涯を表した4つの作品と、4つの聖人のそれぞれ円形のテラコッタの装飾があり、上角窮隅にはドナテッロの大メダルとメディチ家の家紋が入っている。
対照的に並べられた円形を模った12片の幾何学模様は完璧なつくりだ。クーポラ下部には8つのドナテッロのテラコッタの装飾作品、聖ステファノ、聖ロレンツオ、聖コジマ、聖ダミアーノ(それぞれ4つのアーチ内)と伝道者と聖ジョヴァンにの生涯(4つの角)、そしてその角窮隅にメディチ家の家紋がある。
1442年7月4日に見えたフィレンツェの空を、濃い水色をバックに北半球に見える星座と太陽をジュリアーノ・ダッリーゴによって描かれたクーポラ。
1523年に枢卿教ジューリオ・デ・メディチ(後にクレメンテ7世)がミケランジェロに設計を依頼した図書館。入り口は聖堂内の同じトーンを取り入れたかのように、美しい石造りの階段を通じて2つの部屋にたどりつくようになっている。高く狭い部屋の”リチェット”と長い”閲覧室(レットゥーラ)”は、コジモ・イル・ヴェッキオが当時の勤勉家のために開放したことからはじまり、息子ピエトロから孫のロレンツオも熱心に古い手写本の購入や、ギリシャの古い書籍に関心を持ちながら、図書館のさらなる拡張に働きかけた。現在はこの豊富な手写本のコレクションが身近に鑑賞できる。
旧聖具室の地下にあるオープンしたばかりの博物館。14世紀~19世紀の家具や礼拝具など40点ほどが展示されている。1444年制作のミケロッツオの銀製の十字架に掛けられた”キリスト”はコジモ・イル・ヴェッキオから依頼されたもの。これらの遺物はメディチ家の長い栄光時代を語っている。
■営業時間 / <月-土>10:00-17:00、<日曜(3月~10月)>13:30-17:00
■定休日 / 11月~2月の日曜
■入場料 / €3,50
共通チケット(聖堂+ラウレンツィアーナ図書館)€7
※料金は堂内”サン・ロレンツオ宝物館”入館料込み。
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