バプーオンは11世紀中頃、ウダヤーディチャヴァルマン2世(Udayadityavarman II)がシヴァ神に捧げる為に建てたヒンドゥー教寺院です。すぐ隣にはアンコール・トムの王宮が位置しています。パブーオンとは「隠し子」という意味。建物は3層から成るピラミッド型であり、のちの「パブーオン様式」の原型となりました。20世紀には寺院の殆どが崩壊していた為、1960年から修理が始まります。クメール・ルージュによって修理が中断された期間もありましたが作業開始から51年、2011年に無事工事を終えています。
東門から入ると、寺までの200mまでは土手になっています。この土手道は天へと繋がっていると言われています。雨季に水が増え、下部に水が溜まると、まるで水上に浮かんだような道に変わります。寺院の上からはこの土手道を含む素敵な景色を楽しめることでしょう。
こちらには15世紀後半に造られた、約70mもの涅槃仏があります。写真をじーっと凝視してみてください。分かりづらいですが、よく見ると仏様が腕を枕のようにして横たわっています。ここは登ることはできませんが、遠くから見学することが可能です。
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